2021年9月30日 制定
2021年9月30日 施行
1. 組合員に対する行動規範
私たちは、組合員の立場を最優先に考え、行動するパルシステムブランド(※1)の約束を守ります。法令とその精神を守り、組合員のくらし課題を解決・サポートし、くらしに貢献する事業を進めます。私たちの行動・判断が組合員の信頼を得られるものかどうかを常に自ら問い直し、責任ある対応をとります。
- 適切な個人情報管理と守秘義務の徹底
私たちは、組合員の個人情報について守秘する義務があることを強く意識し、知り得た情報を決して他人に漏らしません。業務上得られた組合員の個人情報が漏洩しないように法令に沿って扱い、責任を持って管理します。(個人情報保護基本法、刑法) - 適切・正確な情報開示と説明
私たちは、事業活動において、健康と食の安全・安心の願いに応え、法令遵守の視点に立って適正な表示・表現を行い、原材料の安全性の検証を常に行います。そして、十分な説明をともなった正確な情報開示を行います。(不当表示防止法、独占禁止法、JAS法、食品衛生法、商法) - 組合員の声に対する適切な対応
私たちは、商品事故、問い合わせ、意見などのさまざまな組合員の声に対しては謙虚に耳を傾け、誠実かつ迅速に対応するとともに、これらを今後の商品開発や業務改善に活かしていきます。特に、商品事故については、組合員の安全を最優先で確保するとともに、迅速に原因や事実関係を調べ、正確な情報をできる限り速やかに提供します。 - 組合員との癒着の排除
私たちは、いかなる行為であれ、組合員とパルシステム福島の違いを曖昧にし、ある特定の組合員の依頼を何でも受け入れることをしてはなりません。(商法:利益供与) - 情実取引の適切な対応
私たちは、縁故者や友人、その他何らかの個人的な利害関係のある組合員と契約等を結ぶ場合には、直属の上司に報告し、適切な指示を受けなければなりません。(インサイダー取引の禁止)
取引先やその他の機関に対する行動規範
私たちの事業は、取引先や協力会社など大切なパートナーの協力のもとに成り立っています。すべての取引先や協力会社、他団体に対して対等・公正かつ透明な取引関係を構築し、お互いの立場をよく理解し、誠実に事業を行います。また、すべての取引先に対して適切で公平な情報開示に努めます。
- 利害関係のある取引先の公正な選定
私たちは、取引先の選定にあたり、品質・サービス・価格・実績・信頼性・業界情報などを総合的に判断します。特に法令の遵守、安全性や品質管理の徹底を重視します。従って、公正な選定を歪めるような行為を行いません。(独占禁止法、不正競争防止法、就業規則) - 不公正な要求等の禁止
私たちは、自己の立場を利用して、間接的な表現であっても金品や接待を求める言動は行いません。また、取引先に対し通常取引契約外の協賛金の依頼や、サンプルなどの商品やサービスの購入を依頼する場合、優越的地位の濫用とならないよう常に心掛けます。(不正競争防止法、商法、独占禁止法) - 取引先や他団体からの過剰な贈答・接待等の禁止
私たちは、たとえ直接の利害関係がなくても、常に取引先や協力会社と健全かつ公正な関係を保てるように心がけなければならず、取引先や他団体からの贈答や接待を受けることはしません。意図せずあるいはやむを得ず受けることになった場合は、上司に相談・報告し指示を受け、適切な措置を取ります。(就業規則、役・職員の渉外活動等に関する基準) - その他便宜供与への対応
私たちは、金品や接待に限らず、取引先からのさまざまな便宜供与の申し出があった場合には、上司に報告し、適切な指示を受けます。例えば、転職や退職後の就職の話、親族や友人の就職先の世話、不動産の有利な売買などです。
事業経営に対する行動規範
私たちは、事業活動や経営状況についてつねに正しい理解と評価をもって行動するとともに、役・職員一人ひとりがパルシステムの顔であることの自覚を持って、ブランド価値の向上に努めます。
- 適切なリスク管理
私たちは、事業の目的を達成するうえで、リスク管理が極めて重要であることを認識し、常にリスクを適切に管理できる有効な内部管理体制を通じ運用します。 - 正確な記録、適切な文書の作成と保管
私たちは、事業活動に関する情報を正確に記録に残します。文書作成にあたっては、内容の正確を期すとともに、平易でわかりやすく誤解を招かない表現を心がけます。また、作成または外部より受領した文書は適切に保管・廃棄します。 - 内部監査の重視
私たちは、組合員の利益を守るために、公平な視点から業務監査・監事監査を計画的・組織的に実施していきます。経営の健全さを保つうえで、内部監査が必要不可欠であるとの認識に立ち、監査がより効果的に実施されるよう、組織をあげて協力します。なお、是正を求められればこれを真摯に受け止め、対応します。
(各監査規程類、経理規程、申請・稟議・決済基準) - パルシステム連合会間連帯・協力
私たちは、パルシステム連合会間連帯・協力において事業を行い、常にパルシステム連合会全体の発展と健全性を図ることを心がけます。そのために、パルシステム連合会の意志に基づいて決定された総会決議・理事会その他諸機関での意思に沿ってその職務を尊重します。
社会に対する行動規範
私たちは、法的責任を確実に果たし、法令やルールの遵守に努めます。また、事業活動に対する社会からの理解を得るように努めます。
- 法規の遵守
私たちは、自らの業務に関連した法令を把握し理解に努め、事業活動に関する国や地方自治体が定める法令・規則を遵守します。又、社会的責任として常に安全運転を行い飲酒運転もしません。(飲んだら乗るな。乗るなら飲むな。) - 公正な取引の遵守
私たちは、自由・公正・透明な市場競争に基づく適正な取引を行い、社会から疑惑や不信を招くことがないように、透明度の高い健全かつ正常な関係を確立、維持し、事業経営を行います。また、重要な情報の取り扱いについては、厳格に運用、管理します。 - 社会とのコミュニケーション
私たちは、取引先、地域社会などパルシステム福島をとりまくさまざまな関係者とのコミュニケーションを行い、情報を積極的かつ公正に開示します。 - 社会貢献・社会との調和
私たちは、人権を尊重し、社会貢献活動に自ら、また役・職員の活動への支援を通じて積極的に取り組みます。他人の権利・財産を不当に利用・侵害せず、これを最大限尊重し、常に社会との調和に心がけます。 - 地球環境への配慮
私たちは、地球環境への配慮を事業の重点課題として認識し、汚染物質の低減、省エネルギー、廃棄物の削減、リサイクルの推進等、生協活動の全領域で役・職員一人ひとりが地球環境との共生をテーマに行動し、環境問題に配慮した事業活動に努めます。 - 反社会勢力との関係遮断
私たちは、反社会的な者や団体からの関与を断固として拒絶します。これらの勢力と何らかの関係をもってしまった場合は、速やかに報告し、事後の行動に関しては関連部署の適切な指示を受けます。
ともに働く役・職員に対し、より良い組織風土をつくるための行動規範
私たちは、互いの人権と人格を尊重し、協力しあい、風通しの良い組織風土を作っていきます。一人ひとりが個性と創造力と専門性をもって前向きな努力をすることにより、組合員に信頼される事業を継続していきます。
基本的人権の尊重と差別の禁止
私たちは、雇用や処遇にあたっては、基本的人権を尊重し、公平に評価します。
性別・年齢・出身地・国籍・人種・民族・信条・宗教・疾病・障害などによるあらゆる差別を行いません。例えば固定的な性別役割分担意識により、配置にかかわる性的差別なども行いません。また、相手に不快感を与えるような言動や嫌がらせ等の人権侵害行為を排除し、部下の人権や尊厳を踏みにじるような行為を容認しません。お互いの人格・価値観を尊重した、相互信頼と良識のある働きやすい職場環境作りに努めます。(労働基準法、男女雇用均等法)
- セクシャルハラスメントの禁止
私たちは、働きやすい、働きがいのある健全な職場環境を維持するために、いかなる形でもセクシャル・ハラスメント(性的嫌がらせ)を行いません。性により不当な扱いを受けることなく、能力と熱意が充分に発揮される職場を目指します。例えば、地位や立場を利用して性的関係を強要したり、不必要に異性の体に触れることなどはもとより、異性が嫌悪感や不快感をおぼえるような言動は、行いません。(労働基準法、男女雇用均等法、刑法、県条例) - パワーハラスメントの禁止
職務権限等を利用し上司が部下に言葉や態度による暴力をふるったり、出来もしない要求で精神的に苦痛をあたえてはなりません。又、不適切な行動又は差別的な取り扱いにより、就業上の環境を害する事は行ないません。 - プライバシーの保護
私たちは、一人ひとりのプライバシーを最大限に尊重し、不当に侵害しません。役・職員の個人情報は、本来の目的以外には使用せず、厳正に管理し、漏洩を防ぎます。職務上知り得た個人情報を本人の承諾なく開示するようなことはしません。また、職場環境を悪化させるような悪意のある私的な誹謗や中傷は容認しません。(個人情報保護法、刑法) - 健全な職場環境の確保
私たちは、労働基準法、労働安全衛生法をはじめとする関係法令を遵守し、常に安全で健全な職場環境の確保に努めます。健康的で働きやすい職場の実現のために、役・職員一人ひとりが職場の安全と健康を第一に考え、問題があれば解決・改善の具体策を提案していきます。 - 役・職員による金品の提供・融資の排除
パルシステム福島では部下から上司又は上司から部下への金品の提供・融資は認めません。それが昇級や異動等の決定の公正さに対する信頼を揺るがす恐れがあるからです。但し、冠婚葬祭に関しては規定類で定める範囲でこれを認めます。
組織の一員としての行動規範
私たちは、有形、無形のパルシステム福島の財産を守り、常に組織の運営革新を念頭に置いて誠実な行動に努めます。
- パルシステム福島の知的財産の活用と守秘
私たちは、パルシステム福島の持続的成長をより確実なものとするため、知的財産保護とその戦略的活用を重視していきます。また、自らも創造的に知的財産を構築する努力をします。業務上のノウハウ、組合員データや内部機密を故意はもちろんのこと、不注意によっても外部に漏洩しません。また、退職後であっても在職中に知り得た機密情報は他人に漏らすことはしません。(著作権法) - 組織財産の尊重
私たちは、パルシステム福島の機器・車輌・設備・備品・ソフトウェアなどを、パルシステム福島の事業活動やパルシステム福島が承認した目的のために使用します。すべての組織財産は業務遂行の目的で貸与・提供されたものですので、常にコスト意識を持ち、公私を混同した使用や私物化は、行いません。小さな甘えが大きな問題への感覚を鈍らせることのないように努めます。(不正アクセス防止法、就業規則、刑法) - 利益相反行為の禁止
私たちは、自己の利益と組織の利益が対立することのないよう、配慮して行動するとともに、利益相反が起こりそうな場合は、速やかに上司に報告のうえ適切な処置をとります。たとえば、取引先が自分の縁故者に当る場合などには取引から外れるなどの配慮をします。仕事を通じて得られたビジネスチャンス、人間関係、組合員リストや個人情報などを使って、自分の個人的利益を追求することは、行いません。(個人情報保護法、就業規則、民法) - 公正な経費等の申告・処理
私たちは、旅費などの経費、労働時間、休暇等に関する申告・報告を正確に行います。 - 内部ルールの遵守
私たちは、真に信頼される組織の一員としての自覚と法令の遵守の精神を持ち、行動規範はもちろんのこと、就業規則に定められた事項、などの内部規定に従って誠実に職務を遂行します。(就業規則) - 適切な広報活動と情報開示
私たちは、マスコミ等外部からの質問やインタビューを求められた場合は、まず上司に報告し、その指示のもとに対応します。
(※1)「パルシステム」ブランド
3つの「らしさ」
- 「産直」と「環境」
食と農を支える「産直」と循環型社会をめざす「環境」は、パルシステムの原点です。 - 「くらし課題解決」事業
くらしを見つめ、くらし課題と向き合い、くらしが求める新しい価値を提供し、組合員の「くらし課題解決」がパルシステムのコンセプトです。 - 「チャレンジ精神」
組合員や生産者・メーカーなどとともに、新しいくらし価値の実現に向けて自己変革にチャレンジする革新性は、パルシステムの精神です。
3つの「めざすもの」
- パルシステムは、生命を育む「食べる」を大切に、組合員の「納得できる安心」と「本物のおいしさ」を追求し、「くらしに新しい価値あるもの」を提案することをめざします。
- パルシステムは、「生産」と「消費」の枠を越え、ともに育て合い「ともに創る」ことをめざします。
- パルシステムは、次の世代に伝え残せる「くらしのあり方」を考え・行動することをめざします。
3つの「約束」
- 組合員の立場を最優先に、考え・行動する。
- くらしから学ぶ、くらしを大切にする。
- 「なぜ」を問い、変革に向けて挑戦する。