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年頭挨拶

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年頭にあたり、組合員の皆様に謹んでご挨拶申し上げます。

戦後最長の好景気と言われている昨今、組合員のみなさまの実感は如何でしょうか?
今春卒業される学生の就職率は過去最高とのことですが、大企業に集中し中小企業には人材が回って来ないと耳にします。そのことと同じように好景気も都会に集中しているように感じられます。震災・原発事故から6年10カ月が経とうとしている現在、福島県内では除染・復興作業が徐々に進み、故郷へ帰還される方も多くなってきました。その反面お子様がいらっしゃる家庭では避難を続ける方も多く、特に自主避難の方々は住宅支援の補助が2017年3月で打ち切られ、様々な問題が生じています。パルシステムグループは「避難の共同センター」に協力し、いろいろな相談ごとに対応しております。

パルシステム福島では2016年12月いわきに「みんなの交流館パルキッチンスタジオIWAKI」を開所し、この一年間組合員の皆様にいろいろご利用頂いています。キッチンスタジオで様々な料理教室やほんもの実感の試食が行われることは勿論ですが、パルシステム共済連の「たすけあい活動助成金」を利用して行われている「みんなのいばしょ」では、11回に亘り浜通り医療生協と一緒に「健康」に関わる様々な内容を毎月開催し、老若男女御参加頂いています。その中で行われた「ピラティス」は参加者の希望からサークルに発展し、活動の広がりを見せています。また郡山センターの組合員活動室も利用頻度を増やし、福島・白河の組合員活動も広げていきたいと考えております。

この間パルシステムグループは、2020年ビジョンの中で3つの事業(商品供給、共済・保険、総合福祉)に電力を加えて4事業としました。皆様も御存知の通り2016年4月から電力自由化となり、パルシステムグループでもパルシステム電力を立上げ、福島では2017年4月から供給が開始されました。パルシステム電力は化石燃料に頼らずCO₂を発生しない再生可能エネルギー(太陽光、水力、バイオマス、地熱)を利用し、食品と同じく安心・安全な電力を供給しております。原発事故の被害を受けた福島だからこそ、原発に頼らない電力を利用して頂けたらと存じます。

 昨年は「ヒバクシャ国際署名」にご協力頂きありがとうございました。それを牽引してきた「ⅠCAN」がノーベル平和賞を受賞し、核兵器廃絶の大きな一歩となりました。昨今北朝鮮や中東情勢など不安なことの多い毎日ですが、私たちに出来る小さな活動で日本の平和、世界の平和が築かれるよう、これからも御協力をお願い致します。
毎年大きな自然災害が起こりますが、2018年はそのような事がなく、組合員の皆様にとって希望の年になりますよう祈念申し上げます。

2018年1月          生活協同組合パルシステム福島 理事長 高野 祐子

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