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年頭挨拶

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年頭にあたり、組合員の皆様に謹んでご挨拶申し上げます。

平成最後の新年を迎え、いよいよ春には新しい元号となります。どのような時代が開けていくのか高揚感で一杯ですが、その反面秋には消費税増税が待っており、日々の生活がどのように変化するのか、組合員の皆様も不安な事と存じます。福島県では東日本大震災・原発事故から8年が過ぎようとしている現在、未だに避難されている方も多く、平常の生活をしている方の中にも心配事を抱えている方も少なくありません。そのような中、隣県にある日本原子力発電の東海第二原発発電所(現在は運転停止中)が稼働から40年経過し、昨年11月に20年間の運転延長が認められました。震災時は外部電源が喪失し、5m超の津波に襲われ、もう少し津波が高かったら福島と同様な事が起こったと言われております。私たちは原発事故経験者として、原発に頼らない、再生可能エネルギー(太陽光、水力、風力、地熱、バイオマス等)で作られる電気を選ぶことが、安心・安全と将来への備えに繋がり必要であると考えます。
パルシステムグループでは2014年度から“選ぶで変わる”「ほんもの実感くらしづくりアクション」を進め、有識者による講演会を東京にある連合会本部において開催して参りましたが、遠隔地でも講演が同時に見られるようにパブリックビューイングを2018年度当初より開始しました。福島でも「みんなの交流館」「郡山センター組合員活動室」の2ヶ所で開催し、多数の組合員の方が参加されています。「食べ物の関連」だけではなく、「憲法」や「TPP関連」「インフォーマルサービス(福祉)」など多岐に亘る講演が行われております。是非ご参加ください。
また、パルシステムがこれまで組合員と共に進めてきました安心・安全・共生など一連の活動が、「第1回ジャパンSDGsアワード」の第2席である官房長官賞を受賞しました。SDGs(SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALs)とは2015年の国連サミットで「世界中の誰ひとり取り残さないために」持続可能な17のゴールと169のターゲットを定めたものです。パルシステムの商品を選んで使用することによって、自然と環境に配慮し、SDGsへの参加に繋がっていることが証明されたといえます。
福島では、みんなの交流館、郡山センター組合員活動室が出来たことにより、ここ数年間で、組合員活動企画や、医療生協・NPO団体と共催・協力して様々な活動を行うことが出来ました。昨年はフードバンク活動に協力して、組合員活動の際にはフードドライブを行い皆様にご協力頂きありがとうございました。これからも引き続き地域や組合員の皆様に役立つ企画や活動を広げていきたいと思いますので、ご協力よろしくお願い致します。
近年の大きな自然災害や不透明な世界情勢など不安なこともありますが、組合員の皆様にとって希望の年になりますよう祈念申し上げます。
2019年1月             生活協同組合パルシステム福島 理事長 高野 祐子

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