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新年のご挨拶

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年頭にあたり、組合員の皆様に謹んでご挨拶申し上げます。

昨年は年初から中国武漢での新型コロナウイルス感染症発生に始まり、あっという間に全世界で感染が拡大し、人の移動が制限され、待望していた東京オリンピックも延期となりました。4月には緊急事態宣言が発令され、外出自粛や三密(密閉・密集・密接)を避ける生活が余儀なくされ、宣言解除後もマスク生活・手指の洗浄は続けられているものの、中々収束する様子が見られず買い物など私たちの行動は一変しました。組合員の皆様にはパルシステムの宅配をご支持頂き、沢山のご注文を頂きありがとうございます。当初は急激な注文増にキャパシティーオーバーが製造、物流など各部門で発生し、欠品や抽選など皆様に多大なご迷惑をお掛けして、本当に申し訳ありませんでした。

組合員活動は三密や飲食を伴う事もあり中止や延期などを行ってまいりましたが、インターネットを利用するZOOM(パソコンやタブレット・スマートフォンを使用)を導入して、遠隔産地との交流やセミナーも自宅で参加可能となりました。リアルの場での活動は感染状況により中止も発生していますが、感染予防、人数制限などの安全対策を行い、再開をしています。是非ご参加ください。

今年の3月11日で東日本大震災から満10年を迎えます。福島県では地震・津波の被害に加え、東京電力第一原発事故の放射能被害により甚大な影響を受けました。未だに県内外に避難されている方は36798名(2020年11月現在)と多く、故郷を失った人の多さを改めて確認すると共に、子供たちの心身に与える影響がどのようなものであったかを考えると、原子力発電や化石燃料発電から安心・安全な再生可能エネルギー(太陽光、水力、風力、地熱、バイオマス等)への転換が速やかに行われる事を願うばかりです。
そのような中でパルシステム連合会は、「産直」手法を活用した「顔の見える」再生可能エネルギー普及活動(パルシステム電力)の取り組みにおいて、『令和2年度気候変動アクション環境大臣賞』を受賞しました。近年における異常気象による災害を少しでも抑制できるよう生産者と組合員と共に、取り組んでいきましょう!

パルシステムグループでは、2030年に向けて「たべる」「つくる」「ささえあう」ともにいきる地域づくりをビジョンにし、「一人ひとりの行動が、持続可能な地域社会をつくり、世界の平和につながる」というメッセージを発信しました。このコロナ禍の状況の中で、個人の行動が感染拡大を予防し家族・地域・世界を守り、平和につながる行動になります。
不安なことが多い近年ですが、先日は「はやぶさ2」のカプセルが無事帰還し本体は再び次の小惑星探査に向けて壮大な旅に向かいました。夢と希望を忘れず、組合員の皆様にとって良い年になりますよう祈念申し上げます。

2021年1月           生活協同組合パルシステム福島 理事長 高野祐子

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